短篇集 ゆうれいって、いるんですか? 作者からのメッセージ 3

『ゆうれいって、いるんですか?』 あとがき風のもの 二の二

 さて、先週書きました『天国のパスポート』という同名の2作品についてですが、

 これもご多分に漏れず題名が思いついて、天国に行くためにはどうすればいいのか?

 このことをあれやこれや考え始めたわけです。

 個人でどうしても天国に行きたいと考えた場合、それは善行をし続ける以外あるまい。

 絶対に天国に行きたい、そのためのパスポートがあるとしたなら
 なにをすればいいのか?

 自分の人生を謳歌して、気のすむまま、好きなように生きてはたして天国に行けるものだろうか。

 はたまた決められたような人生で、無難で安全で平凡に生きたとして、天国にいけるものだろうか。

 主人公はさんざん考えた挙句、自分の為に生きる人生を捨て、
 社会貢献のためだけに自分の人生を注ぎ込むように生きる。

 はたしてそんな生き方で天国のパスポートがもらえるものなのか。

 僕自身が自問自答しながら、書き上げた作品になりました。

 一方『天国のパスポート  策』の方は個人で天国に行ける場合があるとしたら、
 もっと大きな単位、たとえば国がその方法を作るとしたら、いったいなんだろうという発想で書きました。

 もちろん問題もあることは知っていますが、国民の中には認知症になっても、痴呆になり家族に迷惑をかけてでも

 長生きをしたいと思っている人が多いわけではないのです。

 もうこれでいいかな、と思う時に苦痛も無しに死ねたとしたなら。

 死ぬに死ねない末期の時間より、よっぽどいいじゃないかと僕は思うのです。

 そういった意味でこの国に、安楽死なり尊厳死なりが法制化され、厳格なルールの下で
 実行されている未来を夢想してしまうのです。

 同名の小説『善』と『策』 この2作品はこの世で生きる苦痛から逃れたいと思う人が、
 あんがい思っているより、多いんじゃないかいということで書いたものになりました。

                               きあき秀行


短篇集 ゆうれいって、いるんですか? – 電子書籍出版 クリスタルウインド



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