短篇集 ゆうれいって、いるんですか? 作者からのメッセージ 4

短編集 『ゆうれいって いるんですか?』 あとがきのようなもの 三

今回は『リサイクルの女』について。

 この作品にはモデルがいます。

 私には7人の弟子がいまして(私の本業は占い師)そのうちの一人が
 無類のリサイクルショップ大好き人間なのです。

 彼女の言う所によれば、休日にはリサイクル店によく行くそうで、
 行ったならば1・2時間程度は簡単に過ぎるそうです。

 
 そこで私の中の作家魂に火が付いた。
 「彼女をモデルに何か書けないだろうか?」
 「リサイクルってようは中古品だろ。
 だったら人の記憶が物に移っているという設定はどうだろう?」

 「その記憶を読み取るとしたら、サイコメトラーか・・・」

 「サイコメトラーを題材にしているTVドラマが確かあったはず。
 警察の捜査官として、その能力を使うのはもうすでにありきたり。
 品物の持つ悲惨な事件の話はもういい。
 もっと楽しい記憶を探しているサイコメトラーの話を作ろう」

 てな具合で、この話は出来上がりました。

 ただ文体に対して、今回の短編集にはない形にしたい。

 『ゆうれいって、いるんですか?』は10数人の登場人物のドタバタ劇。
 『天国のパスポート 策』は賀来と三島の男同士の二人語り。

 一方『天国のパスポート 善』では、主人公の一人語りが中心。

 だったら『リサイクルの女』は読者と物語の中の相手に対する一人語りで。

 そしてその上で魔物も登場させて、話のミステリアスさを出していこう、てな発想でした。

 出来上がった作品は、まだまだ書き慣れない部分もあったりですが、
 初めての試みということもあり、実験的には良い勉強になりました。

 しかも、この作品の可能性は続編を書くことが、心が折れない限り書き続けられるという事。

 もしこんな話がまだまだ読みたいというファンが居れば、いつでも続編が書ける題材なんです。

 シリーズ化もけっして夢ではないかも・・・

 てなわけで、弟子をヒントにサイコメトリーの登場と魔物の存在を匂わせて、
 シリーズ化を図った作品ということになりますね。

 次回は主人公に骨董店にでも働いてもらって、いにしえの物の楽しい記憶を
 探り出す物語でも書いてみようかしら・・・

                               きあき秀行



短篇集 ゆうれいって、いるんですか? – 電子書籍出版 クリスタルウインド



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